元旦早朝の大本堂 |
新年明けましておめでとうございます。
旧年中は皆様より一方ならぬご厚情を賜りましたこと、心から御礼申し上げます。
今年もよろしくお願い申し上げます。
昨年は、新型コロナウイルス感染拡大によって、社会活動のあり方に大きな転換が求められ、本宗においても、宗祖上人ご生誕百五十年祭をはじめ、様々な行事の変更を余儀なくされました。社会全体に緊張感が張り詰めた雰囲気の中、なかなか明るい展望を見いだすことが出来ないまま、ただただ目の前の対応に追われて過ぎていった1年間だったように感じます。
しかし、こうして新たな年を迎えてフッと思うことは、「どんな状況であっても時間の流れが止まることはなく、季節は巡る」ということです。
未来は、今という一瞬一瞬の積み重ねの先にあります。
コロナ禍は、いつかは必ず終息します。
そして、その時、どんな自分であるのか。
その未来の自分を作れるのは、今の自分しかいないのです。
以前のような暮らしが叶わない日々が、まだしばらく続くことでしょう。
不便を感じた時に、不満を募らせ続けていくのか、それとも、不便ではあるけれど、それでも今の暮らしを支えてくださっている方々への感謝を胸にいただいていくのか。
それによって、未来の私たちの姿は大きく変わってきます。
どんな物事をも良きに受け止めていくことは簡単なことではありませんが、本宗にご縁をいただく私たちには、教え導いてくださる親様がおられます。寄り添ってくださる親先生がおられます。手を取り合って一緒に歩む仲間(お同行様)がいます。
大変な中での新たな年のスタートとなりましたが、身語正の信心を柱として、皆様にとって実り多き1年となることを心よりお祈り申し上げます。
合掌
中山身語正宗 本部長 八坂憧憲