大本山瀧光徳寺の山門前の県道を道なりに登ると奥之院に着きます。そして、さらに登りきった所が標高404mの基山(きざん)山頂です。基山は、別名坊住山(ぼうじゅうさん)とも呼ばれ、古代、天智天皇の時代には基肄(きい)城という山城が築かれ、現在は草スキー場として親しまれています。
特別史跡 基肄城跡の石碑 |
そして山頂から少し離れた見晴らしの良い所に「霊々石(たまたまいし)」と呼ばれる大きな岩があります。ここが、お上人さまが三年三月の大行願を積まれた所です。その霊々石の前には、大日如来がご本尊と伝えられる小さな祠がありますが、本宗ではこの祠を古四国第84番札所としてお参りしています。
古四国第84番札所 霊々石 |
お上人さまは仏告に従ってこの霊々石で、雨の日も雪の日も欠かすことなく、毎日心経300巻をお唱えされました。朗々としたその読経は、麓の人々にも響き渡ったと伝えられています。
山頂から望む景色(小郡市方面) |